CHISOU

VOICES

ことばの大切さ/ドキドキとほっこり

Writer: noripu

会田大也|ミュージアムエデュケーション的体験のデザイン

ことばの大切さ

今回のレクチャーは普段考えたことのない濃い内容で、頭を整理するのに時間を要した。整理をする中で浮かんだ一つは、改めてことばによる表現が大切であるということだ。私たちはことばによって理解し合い、発展してきた面が非常に多い。それなのに、アート作品を見る時に、どうしても抽象的なことばや感覚的な表現になってしまう自分がいた。「芸術は感性でみるものだからことばで表現しきれない」と思っていた節もある。それ自体間違いではないが、そう言い切ってしまうのも一つの思い込みであったと感じる。会田さんの「ことばで詰めていけばいくほど、ことばにならないものが見えてくる」という実感を伴った言葉が一つの答えになっていると思った。ヒトは現在、ことばを持ってしまった以上、ことばのない世界に戻ることはできない。ことばにならない領域を知るためには、ことばを使い尽くさない限り、確かなものとして見えてこないのかもしれない。

※2020年9月5日レポート

ドキドキとほっこり

 今回はグループワーク主体の内容で、様々な意見に触れることができ貴重な時間だった。アートに関する体験を想定し、シーンごとに話し合ったのだが、特に女性の考えている視点の多さに驚いた。振り返りの時間では、それらに対応することを想定し、自分がマネジメントする場合は「おもてなし」の心が大切だと伝えた。しかし、他の方の意見でアーティスト視点が不足していることが分かり、様々な立場の人に対してきめ細かい配慮が必要だと感じた。

 タイトルのドキドキとほっこりは、誰に対しても感じて欲しい気持ちである。スタッフの方が愛知トリエンナーレで、会場前でおしぼりを配ることにより会話が生まれやすい場を作るといった実例を聞き、ドキドキとほっこりという一見同時には起こらない気持ちが、もしかすると重なって現れる瞬間があるのではないかと思った。

※2020年9月6日レポート

  • Update: 2020.09.15 Tue.

PROFILE

noripu

医療の分野でお子さんから高齢者のリハビリテーションに携わってきました。現在は福祉施設で主に発達障害のお子さんと関わる仕事をしています。障害を持つ方の表現活動に興味があり、事業所内でも粘土や絵の具など画材を用いたプログラムを実践しています。CHISOUでは地域の特色の活かし方や、アートプロジェクトの流れを学びたいです。プロジェクトによって障害を持つ人が地域との繋がりを持ち、アートが多くの人にとって親しいものになったらいいなと考えています。

REFERENCES

講座について

LECTURE OUTLINE

会田大也

ミュージアムエデュケーション的体験のデザイン

  • ラボメンバーコース
  • ゲストコース

2020年9月5日(土) 14:00–16:00

CHISOU lab.

  • ラボメンバーコース

2020年9月6日(日) 10:00–12:00

CHISOU lab.

近年アートプロジェクトや芸術祭の中でも鑑賞者を主軸にしたラーニングや教育プログラムが注目されるようになりました。長年、鑑賞者の主体性を引き出すプログラムやワークショップを実施してきた会田大也さんをお招きし、アートを通じた豊かな学びの方法について考えます。

会田大也
ミュージアムエデュケーター/山口情報芸術センター[YCAM]学芸普及課長

1976年東京都生まれ、山口県在住。YCAM開館より11年間、教育普及担当としてメディアリテラシー教育や美術教育、地域プロジェクトのワークショップやプログラムを開発実施。近年はアート分野だけでなくビジネスやまちづくりの分野でも研修などの開発に携わっている。