CHISOU

VOICES

幻想の視覚化

Writer: 米田陣

松岡慧祐|地図/マップは地域の多層性を表現しているか

幻想の視覚化をキーワードとした理由は、地図が⼈々の間で共有されている幻想(市区町村の境界、地名などにより)を視覚的に表現していると考えたためである。ここで述べる幻想とは、吉本隆明が『共同幻想論』で⽰している⼈々の間で共有される幻想のことである。これまで物事を視覚化させるのは映像や平⾯⽴体造形物と考えていたが、地図も視覚化させるメディアであることを初めて知ると同時に、地図は幻想を視覚化しているのではないかという考えに⾄った。

ワーク①「自分自身にとって地図の面白さとは?」
・⾮現実的
同じ場所でもその地の時代ごとの変化を体験できる。

ワーク②「自分でマップをデザイナーに発注できるとしたら、どんなマップを作るか?」
・開拓マップ
真っ⽩いページに⾃分⾃⾝がいったことのある道や場所のみが線や点で表⽰され、⽣まれてから現在に⾄るまでの⾏動範囲がわかる。

  • Update: 2020.10.15 Thu.

PROFILE

米田陣

はじめまして関西学院大学4年の米田陣と申します。途上国支援を学ぶ目的で大学に入学後、フィリピンの孤児院で暮らす子供たちの踊る姿からアートと社会課題を結びつけて考えるようになりました。その後フランスでのフィールドワークや国内でのアートプロジェクトの経験から、文化芸術による社会課題の解決をテーマに研究しています。将来人間の安全保障の分野においてアートを取り入れたいと考えているため、このプログラムを通してアートマネジメントの手法や視点、アーティストと社会を結ぶための必要な能力を学び習得したいと考えています。

REFERENCES

講座について

LECTURE OUTLINE

  • ラボメンバーコース

松岡慧祐

地図/マップは地域の多層性を表現しているか

2020年10月4日(日) 10:00–12:00

CHISOU lab.

身近な存在から社会を読む学問「社会学」の研究者である松岡慧祐さんをお迎えし、世界や社会を描き出すメディアとしての地図/マップをとりあげ、「グルメマップ」や「観光マップ」、「グーグルマップ」など生活の中で手にする地図に注目し、地域の多層性を読み解きます。

松岡慧祐
社会学/奈良県立大学准教授

1982年岡山県生まれ、大阪府在住。現代の都市や地域社会を表象するメディアとしての地図のあり方について社会学的な見地から調査・研究している。主著に『グーグルマップの社会学──ググられる地図の正体』(光文社)などがある。