CHISOU

VOICES

風土・風味・風景・風習・風俗・風情 6つの風による農業

Writer: 石川理香子

三浦雅之&ラナシンハ・ニルマラ|農による自給的生活文化の継承と創造

私が小学生だった時に“本当に美味しい”と思った給食のメニューに黄ニラのお吸い物がある。小学生の頃は食材や料理に興味がなく、黄ニラについて特に気にしなかったが大きくなるにつれて黄ニラは地元岡山県の特産品であり、市場に出回ることが少ない野菜であることを知った。黄ニラを給食で食べられる岡山県はなんて恵まれているのだろうと思い、岡山が誇らしくなった。奈良県にも大和野菜といった奈良県で昔から作られている野菜がある。これらはその土地に根差した作物であるため栽培がしやすく、また今でも栽培されていることから美味しい。他県や外国からの野菜の方が値段が安く、学生である私にとって伝統野菜は手が届きにくいものではあるが、奈良の土地・気候で育ち(風土)、奈良の(風景・風情)の一部であり、独自の栽培方法や調理法(風習・風俗)を持ち、奈良に住む人々に美味しさと誇りを与えてくれる大和野菜・地場野菜は継承されていってほしいと思う。その方法としてかるたを作ったり、実際に美味しく調理して気軽に大和野菜を楽しめる場を設けたりということを今回紹介されたが私たちも大和野菜を広める方法を考えてみたいと思った。

  • Update: 2020.11.05 Thu.

PROFILE

石川理香子

昨年「船/橋わたす」を鑑賞し、また運営に携わった友人の話を聞いて私も参加したいと思い、応募しました。この活動を通して芸術と地域について多くの専門家から学び、仲間と議論し合い、どうしたらより自分の住む地域に愛着をもってもらえるのか、どのようにして芸術で地域を盛り上げるのかについて考えていきたいです。そして、将来的に私が教員になった際に授業を組み立てたり地域コミュニティの活動を運営していく際に役立てたいと考えています。

REFERENCES

講座について

LECTURE OUTLINE

  • ラボメンバーコース

三浦雅之&ラナシンハ・ニルマラ

農による自給的生活文化の継承と創造

2020年10月28日(水) 14:00–16:00

清澄の里 粟

奈良の中山間地である清澄の里で、在来作物の調査研究・栽培保存に取り組む農業家の三浦雅之さんに「Project 粟」についてお話いただきながら、地域に根ざすプロジェクトを通して世代とコミュニティをつなぐ自給的生活文化の継承と創造について読み解きます。また、コメンテーターとして、スリランカの在来資源の価値を掘り起こす取り組みについてフィールドワークしている観光社会学者のラナシンハ・ニルマラさんをお招きします。

三浦雅之
農業家/株式会社「粟」代表取締役

1970年京都府生まれ、奈良県在住。1998年より奈良県内の在来種の研究や栽培保存を始め、2002年に大和の伝統野菜の発信拠点、地域の交流の場として農家レストラン「清澄の里 粟」を開業。大和の伝統野菜の第一人者として第6次産業による事業に取り組んでいる。

ラナシンハ・ニルマラ
観光社会学/奈良県立大学専任講師

1983年スリランカ生まれ、奈良県在住。観光社会学、南アジア地域研究を専門とし、主に地域社会の独自性と主体性を重要視しながら、観光を活かした地域活性化や持続可能な開発を研究している。JICA奈良デスクと協力して、SDGsへの認識を高めるための活動も行う。