VOICES
アートも目配り、気配り
Writer: 谷輝幸
会田大也|ミュージアムエデュケーション的体験のデザイン
VOICES
Writer: 谷輝幸
会田大也|ミュージアムエデュケーション的体験のデザイン
6日の講座を受けて、私は、アートも目配り、気配り が大切だと思いました。
これまで、アートプロジェクトを考えるにあたっては、”どのようにしたら、人を集めることができるのか”ということや”どのようにしたら、楽しんでいただけるのか”という視点でしか考えることができていませんでした。しかし、今回様々な命題に対し、話し合いをする中で、アートのその場にたどり着くまで、そして、終わって帰ってからその後の記憶までしっかり一つのアートとして存在しているということに気づきました。
そして、その一つのアートを満足していただく為には、アートの最中、美術や音楽なら鑑賞中だけに気を傾けるのではなく、それが行われるまで、かつそれが終わってからのこともこと細かに気を傾けなければいけないということを学びました。それを実現、実践する為には、日頃からの様々な目配り、気配りが必要だと思います。社会で生きて、色々な日常で暮らす中で、目配り、気配りに気をつけることは、様々な小さなものに対しての気づきや発見にもつながると思います。そして、その気づきや発見は、新たなアートの一部にも取り入れることができるのでは、ないでしょうか。
PROFILE
音楽療法やバーなどでの演奏を通して、コミュニケーションを図ってきました。それぞれの人生バックグランドの違う集まりの中、一つの音楽という共通のツールを通して場所、時間を共有できることは、音楽のすばらしい力だと感じました。また、同時に音楽の、広くは芸術の可能性についても無限のものがあるのではないかなと感じました。最近、音楽においては、ストリートピアノ、美術系においては、参加型の制作活動といったように、人々が集まる場を提供するという意味において芸術の魅力の再発見がみられます。CHISOUを通して、芸術とコミュニティ、芸術によるその場、人、地域の魅力発信の表現などを学ばせていただけたら、嬉しいかぎりでございます。