CHISOU

VOICES

自分なりの「聴くとは何か」を

中川真|レクチャー「サウンドスケープ入門」

中川先生の生き生きと時空を飛び超えるレクチャーの躍動感で、心が自由に解き放たれた。特に興味深かったのは、サイレンスの世界の聴いていない音。そんなことは考えたこともなかった。サウンドスケープについて自分なりに調べてはいたものの、私の見解をはるかに上回る壮大な内容に、音への意識や感覚、感情が大きく変化した。聴こえてこない音、聴こえていてもあえて拾わない音。ひとかけらの音の向こうにあるサイレンスに投影される自分という大宇宙を垣間見た知的なショック。さらに印象的だったのは、「サウンドスケープとは何か」という問いに対して、「わずか20分で説明できる」と前置きしながら、あえてその答えを明言しなかった中川先生の聡明な示唆。これを素直に受けとめ、自分なりの「聴くとは何か」を見出したい。

かとうあつこ

  • Update: 2022.05.05 Thu.

講座について

LECTURE OUTLINE

中川真

レクチャー「サウンドスケープ入門」

2021年7月18日(日) 13:00–14:30

CHISOU lab.

サウンドアートやサウンドスケープ、コミュニティアートなど幅広い分野で、ユニークな研究活動を続けている音楽学者の中川真さんを迎え、「聴く」ことの意味や、サウンドスケープの考え方についてお話をしていただきました。

中川真
音楽学者/大阪市立大学特任教授/奈良県立大学学術研究員

1951年奈良県生まれ、京都府在住。1981年に十津川の盆踊りに触れて以来、その素晴らしさに魅了される。「盆踊りの活性化によるコミュニティの再構築」(京都市)、「文化とコミュニティ維持のための村落・都市共創システムの構築」(サントリー文化財団)のプロジェクトのコーディネートを行う。