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VOICES

音と共存する

井上さやか|レクチャー「音から読み解く『万葉集』と明日香村」

古代の人々は現代の人々よりも音に対して敬意を払い、音と共存していたように思った。歌の中には、動物や川、山などの自然環境が描かれており、それが人々の日常生活とつながっているように感じた。現代のポップスの歌詞でも、自分たちの周りにある環境が描かれてはいるが、当時の人々による詞とは異なっている。レクチャーを受けて、現代では言葉や音に対してあまり意識していない点が多いのではないかと考えるようになった。誰かに何か伝える際には、SNSを使ってメッセージを送るし、しかも機械が音声変換や自動変換をしてくれる。また、携帯電話で音楽が聴けるようになったため、どこに行くにしてもイヤホンを持って行き、外の音をシャットダウンしてしまう。もちろん便利な時代になってありがたいけど、周りから意図せずに入ってくる音にも意識してみようと思った。

藤丸孝太郎

  • Update: 2022.05.05 Thu.

講座について

LECTURE OUTLINE

井上さやか

レクチャー「音から読み解く『万葉集』と明日香村」

2021年8月1日(日) 13:00–16:00

奈良県立万葉文化館

奈良県立万葉文化館で『万葉集』を研究している井上さやかさんから、明日香村の歴史と、『万葉集』からみたサウンドスケープについてお話しいただきました。当時の日本人は音を頼りに、どのように世界を捉えていたのか。これからプロジェクトを進めていくにあたり、重要な知識と感覚を得られる時間となりました。

井上さやか
日本文学・日本文化(万葉古代学)/奈良県立万葉文化館指導研究員

1971年宮崎県生まれ、奈良県在住。博士(文学)。専門は『万葉集』を中心とした日本文学・日本文化。著書に『山部赤人と叙景』、『万葉集からみる「世界」』(共に新典社)、監修に『マンガで楽しむ古典 万葉集』、『マンガ はじめて読む 古事記と日本書紀』(共にナツメ社)、分担執筆に『飛鳥への招待』(中央公論新社)、『万葉集の基礎知識』(KADOKAWA)などがある。