CHISOU

VOICES

自身の興味を起点に企画を生みだす

田中みゆき|レクチャー「多様な人と共に表現を捉え直す試み」

個人的に関心があった、企画展「ルール?展」のディレクターを務めている田中さんのレクチャー。展覧会やパフォーマンスに、キュレーターとしてどのような視点・思考で関わっているのか、何にどのように戸惑い思考されたのかを直接お伺いできて嬉しかった。カテゴライズされた枠組みを起点に関わりを始めるのではなく、自身の興味を起点に企画を生みだしている。そのあり方を知り、固定観念で固まっていた自分の視点を柔らかくずらすことができた。コロナ禍において、田中さんが企画するイベントや展覧会も、オンラインでの実施に変更せざるを得ないことが多かったそう。でもその時に「代替としてのオンライン」ではなく、「オンラインである良さ」を活かした企画を考えたというお話に感化された。野球の試合や音楽番組をテレビで見ても楽しめるのは、オンライン用に編集され、現地では見ることのできない「寄り」や「他者のコメント(実況中継など)」が入るから。現地の観客と同じ視点で見せようとしても、受け手は楽しむことはできない。オンラインである良さをどのように使い、画面の先にいる人に届けられるかという着眼を得たので、自分自身の仕事に活かそうと思った。

中川なつみ

  • Update: 2022.05.05 Thu.

講座について

LECTURE OUTLINE

田中みゆき

レクチャー「多様な人と共に表現を捉え直す試み」

2021年9月20日(月・祝)14:00–16:00

CHISOU lab.

キュレーターやプロデューサーとして活躍している田中みゆきさんから、これまで企画に携わった展覧会やパフォーマンス、映画、ゲームなど、領域をまたぐ多様な活動について話をしていただきました。「どのように企画をつくるのか」「どのような姿勢でアートマネジメントを実践するのか」について問い直す機会となりました。

田中みゆき
キュレーター/プロデューサー

1980年大阪府生まれ、福井県育ち、神奈川県在住。「障害は世界を捉え直す視点」をテーマに、展覧会やパフォーマンスなどカテゴリーに捉われないプロジェクトを企画。近年の企画として「音で観るダンスのワークインプログレス」(KAAT神奈川芸術劇場、2017〜2019)、映画「ナイトクルージング」(2019)、「オーディオゲームセンター」(2017〜)など。