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James Muriuki: Public Sharing
Update: 2023.02.11 Sat.
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Update: 2023.02.11 Sat.
ケニアのナイロビを拠点にアーティスト/キュレーターとして活動するジェームズ・ムリウキが、2023年1月半ばから約1カ月にわたって奈良に滞在し、土と人との関わりを探究するためのリサーチを進めています。急速に発展するアフリカの都市空間をはじめ、人間社会や自然界のあらゆるものの源である土に着目し、カメラのレンズを通して広大な景色を撮り続けてきたムリウキ。今回の奈良では、春日山原始林や奈良公園、農産物直売所などを訪れ、視点のスケールを切り替えて、顕微鏡のレンズを通して土のイメージと向き合うプロジェクトを始動したばかり。今、ここで、ムリウキが描き始めたイメージを、公共空間でささやかに創造的に共有する試みを実施します。
ジェームズ・ムリウキ「Public Sharing」
日時:2023年2月12日(日)13:00-15:00
会場:近鉄奈良駅 行基広場 ※予約不要・観覧自由
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This place (Japan) has some of the most well preserved and socially guarded lands without much human interference for hundreds of years if not thousands. When I last visited in 2017, I was struck by the relationship that the people have kept with forests and mountains, underpinned by modern scientific and cultural norms but perhaps more potently, the religious rituals and attitudes that associated with these places. I was so excited to come back exactly six years later to carry a short research into what has become one of my explorations using art as the platform, soils. Soils because they are what builds us, and our spaces, holders of our past and futures, a geological archive of our existence, connecting us to everything else.
ここ日本には、何千年とは言わないまでも、何百年もの間、人間があまり手を加えることなく、人々が大切に保護してきた土地がいくつかあります。2017年に私が初めて日本を訪れたとき、現代の科学的かつ文化的な規範によって、人々が森や山と保ち続けてきた関係性に驚きましたが、それはもしかすると、この場所と結びついた宗教的な儀礼や精神によって強く支えられてきたのかもしれません。それからちょうど6年が経って再びここに戻り、アートというプラットフォームを用いて、私のテーマである土について探究を深められることに胸を熱くしています。私たちの身体や私たちが暮らす空間をつくり、私たちの過去や未来を保つもの、また、私たちの存在を地質学的にアーカイブするもの、そして私たちを他のあらゆるものとつなぐもの、それが土なのです。
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in search of my past
from dust to dust
recycled for ever
rock to seed
mediated by the sun
building of consciousness
where are we going
where are we coming from
here to be us
what we are
in search of my future
we are
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わたしの過去を探して
塵から塵へ
永久に循環し続け
岩から種へ
太陽が媒介し
意識が芽生えて
わたしたちが向かうところへ
わたしたちがやってきたところへ
わたしたちが今あるところに
わたしたちそのもの
わたしの未来を探して
わたしたちとは
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