VOICES
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Q.CHISOUに参加した経緯と、プログラム3を選択した理由は?
1回生の頃からアート分野に興味があり、学んでいくうちに「アートプロジェクト」や「アートマネジメント」という言葉を知りました。ちょうどその頃、CHISOUの1年目の活動を知り、自分も参加してみたいと思ったのがきっかけです。奈良の魅力は、お寺などの古い建物と新しい建物が混在しているところ。長い歴史を持つこの町の時間とアートが出会ったらどんなことが起こるんだろうと興味を持ち、プログラム3を選びました。
Q.受講期間で、特に印象に残っていることを教えてください。
一般参加者の方々に頒布する「2022年の奈良を表す香り」の制作で、どんな香りにするかを決めるプロセスが印象に残っています。奈良県宇陀市でのリサーチで精油蒸留の過程を見学した「大和当帰」という薬草の香りをベースに、調香家の石田理恵さんからアドバイスをいただき、山城さんと受講者全員で対話を重ねながらつくっていきました。とても時間がかかりましたが、それぞれの経験に紐づいた好みをすり合わせ、一つの作品をつくりだしていく過程には多くの学びがありました。
また他大学の学生、公務員、デザイナーなど、CHISOUは学生だけでなく社会人も受講できるので、普通に大学に通っているだけでは出会えないような人と一緒に学べることが魅力だと感じました。アートプロジェクトを通して多様な価値観を共有する経験ができたことは、大きな収穫だったと思います。
Q.CHISOUを受講して、ご自身の中で変化したことはありますか?
アートプロジェクトはアーティスト一人では実現できないからこそ、まわりの人や町と関わりながらつくっていくことが必要です。だからこそ対話が大事なのだと学びました。CHISOUを受講して、私自身もいろんな人と出会い、じっくり聞いたり話したりすることを大切にしていきたいと感じるようになりました。
2021年度受講者 佐藤利香さん/奈良県立大学地域創造学部