CHISOU

VOICES

日常の些細なこと全てがアートであり、そこにはアートマネジメントがある(2020年度受講者 櫻井莉菜さん)

Q.CHISOUに参加した経緯は?

高校生の頃、東日本大震災をきっかけに陸前高田を訪れ、そこで開催されていた芸術祭やアートプロジェクトに興味を持ちました。復興を目指し、アートという切り口からアプローチしていくのは面白いと感じたのです。そして自分はアーティストになるよりも、場づくりや企画する人になりたいと考えるようになりました。そんな美大でも芸大でもない大学の学生で、アートマネジメントについて学びたかった私にとって、CHISOUはうってつけの講座でした。

Q.受講期間で、特に印象に残っていることを教えてください。

毎回レクチャーの後に、受講者どうしでふりかえりのダイアログをしたのですが、そこでの体験が印象に残っています。自分が得たばかりのことを「生」のまま言葉にして、他の方に伝えるということ自体が学びになりましたし、また他の受講者の方のお話を伺うことも、それぞれのバックグラウンドが見えて面白かったです。プログラムが始まる前、受講者はアート関係の方ばかりかと思っていましたが、学生、学校の先生、行政職員、団体職員など様々な方がいらっしゃって、異なる様々な視点からの学びあいがアートマネジメントに対する捉え方を広げてくれたと思います。

Q.CHISOUを受講して、ご自身の中で変化したことはありますか?

CHISOUではアートを「生きる技術」と定義していますが、受講したことで日常の些細なこと全てがアートであり、そこにはアートマネジメントがあると感じるようになりました。大学を卒業し、現在は大学院生なのですが、修了研究は「私たちのアートマネジメント」というテーマで、インターセクショナル・フェミニズムの視点からアートマネジメントに必要なインターセクショナリティとは何かということを言語化しようとしています。

2020年度受講者 櫻井莉菜さん(秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修士2年/当時:奈良県立大学)

  • Update: 2022.06.11 Sat.

REFERENCES