CHISOU

プログラム3

  • 共有編

アートプロジェクトのアーカイブ実践

Photo by Miyo Ogawa

プログラム概要

PROGRAM OUTLINE

アーティストによる活動を記録や記憶に残すキュレーターや研究者、それを効果的に視覚化するデザイナー、地域にとって重要な史料や書物を保存・活用する図書館の専門家などを講師に迎えます。過去の多様なアーカイブの活用実践について学びながら、時空を超えて伝えるべく、このプログラム全体のアーカイブに取り組みます。

実施期間

2020年8月—2021年2月

講座回数各プログラムとも全7回程度(月1〜2回程度の実施)

※各イベントの詳細な開催日時については、本ウェブサイトやSNSなどで随時発信します。お申し込みいただいた方には個別にご案内します。

実施場所

奈良県立大学 CHISOU lab. を中心とする奈良市内の文化施設

※各イベントの詳細な会場については、本ウェブサイトやSNSなどで随時発信します。お申し込みいただいた方には個別にご案内します。
※新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、オンラインシステムでの開催に変更する場合があります。

コース

①ラボメンバーコース
②ゲストコース

受講料

無料(ラボメンバーコース・ゲストコース共通)

申込方法

定員に達したため受付を終了いたしました。

講座一覧

LECTURE LIST

1

  • ラボメンバーコース

岡井崇之

地域のイメージは誰のものか

2020年10月25日(日) 14:00–16:00

奈良県立大学 コモンズ棟2F オープンスペース

メディア研究という切り口から社会の仕組みや問題を考察する岡井崇之さんをお招きし、観光政策地方創生のもとでつくられる地域イメージを解き明かすことで、地域で企画を実施する際に必要な批評的視点を学びます。

岡井崇之
メディア論/奈良県立大学教授

1974年京都府生まれ、大阪府在住。メディア研究をもとにメディア言説と社会変容/身体に関する諸問題の社会学的研究を行う。近著に『基礎ゼミ メディアスタディーズ』(共編著、世界思想社)『アーバンカルチャーズ──誘惑する都市文化、記憶する都市文化』(編著、晃洋書房)など

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2

  • ラボメンバーコース
  • ゲストコース

小林瑠音

アートプロジェクトとは何か──歴史・論点・アーカイブ

2020年11月14日(土) 14:00–16:00

CHISOU lab.

英国の文化政策やコミュニティアート史の分野において研究を行う小林瑠音さんをお招きし、国内外のアートプロジェクトの歴史や、アートプロジェクトと関わりの深いキーワード・論点を整理しながらアートプロジェクトのアーカイブのあり方について考えます。

小林瑠音
文化政策/奈良県立大学客員准教授

1982年京都府生まれ、兵庫県在住。英国の文化政策、コミュニティアート史の分野において研究を行う。いわゆる「アート」の存在が前提とされていない環境においてアートとコミュニティが遭遇していく、そのプロセスと社会的インパクトに関心をもつ。

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3

  • ラボメンバーコース
  • ゲストコース

乾聰一郎

図書館という場を編み直す ──関係のないものを編集でつなぐ

2021年1月17日(日) 14:00–16:00

※やむをえぬ事情により日程・会場が変更となりました

BONCHI

奈良県立図書情報館で開館以来、運営・企画に携わってきた乾聰一郎さんをお招きし、まちの記憶装置の要である図書館が地域のなかで担う役割の変遷をたどりながら、古今東西の情報・人・場を創造的につなぐ編集と発信のマネジメントのあり方について探ります。

 

乾聰一郎
奈良県立図書情報館 図書・公文書課課長

1962年大阪府生まれ、京都府在住。1999年より奈良県教育委員会事務局生涯学習課で新県立図書館(現奈良県立図書情報館)の建設準備に携わる。開館後は展示やフォーラム、コンサートなど主催事業の企画運営や情報発信事業を担当してきた。2017年から現職。

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4

  • ラボメンバーコース
  • ゲストコース

藤田瑞穂

キュレーターは何を編集し、アーカイブしているのか

2020年12月6日(日) 14:00–16:00

CHISOU lab.

創立140周年を迎えた京都市立芸術大学の附属ギャラリーである@KCUA(アクア)で、先駆的な展覧会企画を数多く手がけてきた藤田瑞穂さんをお招きし、ウェブサイトや本などによる展覧会の記録から、大学の収蔵品や地域の史料の創造的活用まで、キュレーター視点からアーカイブの実践について掘りさげます。

藤田瑞穂
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター・プログラムディレクター/奈良県立大学客員教授

1978年兵庫県生まれ、京都府在住。同時代を生きる作家と並走して、領域を横断する展覧会やプロジェクトの企画運営から書籍出版まで行う。主な企画にジョーン・ジョナス京都賞受賞記念展覧会「Five Rooms for Kyoto: 1972−2019」、ジェン・ボー「Dao is in Weeds」など。

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5

  • ラボメンバーコース

Studio Kentaro Nakamura[仲村健太郎&小林加代子]

翻訳とサンドイッチ──多を束ねること、他につなげること

2020年12月12日(土) 14:00–16:00

CHISOU lab.

人に伝える媒体として、書籍からウェブといった幅広い分野のデザインを手がけるStudio Kentaro Nakamuraの仲村健太郎さんと小林加代子さんをお招きし、情報とどう向き合い対応していくか、出来事とアーカイブを紐付けする技法について学びます。

Studio Kentaro Nakamura
仲村健太郎&小林加代子

デザインを視覚的な言語として捉え、伝える対象を把握すること、解釈して比喩してみること、説き明かすことと表現することのバランスを大切にしている。また、編集的な視点で紙からウェブまで領域を横断して取り組んでいる。

仲村健太郎(ブックデザイナー/グラフィックデザイナー)
1990年福井県生まれ、京都府在住。
小林加代子(ウェブデザイナー)
1990年兵庫県生まれ、京都府在住。
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受講方法

HOW TO JOIN

プログラムを通しで受講したい方はこちら

ラボメンバーコース

各プログラム(全7回程度)通しでの受講を前提にしたコース。終了時には修了証を発行します。また、ご自身の研究や活動で「CHISOU lab.」を利用できます(別途規定あり)。複数のプログラムを同時に受講することも可能です。

定員に達したため受付を終了いたしました。

定員各プログラム10名程度

気になった回だけ受講したい方はこちら

ゲストコース

各プログラムのレクチャーやワークショップ、アーティストトーク等のイベントを、気になった回だけ単発で受講するコースです。

定員に達したため受付を終了いたしました。

定員各イベントの内容や会場の規模により人数を設定

  • ※プログラム1〜3の各イベントの開催日時や会場については、ウェブサイトやSNSなどで随時発信します。お申し込みいただいた方には個別にご案内します。
  • ※講座の様子はカメラやビデオ等により記録撮影し、ウェブサイトや報告書、広報物等に掲載させていただく場合がありますので、予めご了承ください。

初回オリエンテーション

ラボメンバーコース受講者希望向けの説明会を行います。
下記からご都合の良い日時をご予約の上ご参加ください(1時間程度)

定員に達したため受付を終了いたしました。

  • 2020年8月17日(月)
    10:00/15:00/18:00
  • 2020年8月22日(土)
    10:00/15:00/18:00

会場奈良県立大学 CHISOU lab.

  • ※新型コロナウイルス感染予防の対策を講じた上で実施します。

ラボメンバーコース受講者

MEMBERS

松本耕士

地方新聞社の事業部門に所属し、マラソン、ウォーキング、美術展、コンサート、伝統芸能、シンポジウム、見本市等イベントの企画運営を経験。その後、行政機関に所属し、文化施設(万葉文化館)の事業企画、県域文化イベント(ムジークフェスト・奈良県大芸術祭担当)のディレクション、国民文化祭開会式の総合演出等の経験を経て、現在は2022年に開村する「なら歴史芸術文化村」のソフト事業を担当。今回の学びを、「なら歴史芸術文化村」での企画運営に活かしたい。

まさきまゆこ

女子美術短期大学で情報デザインを学び、Disney WorldでHospitality研修を受け、タンタンの冒険などの版権を扱うMoulinsart日本支社で幅広いディレクション・デザイン業務を経験。Web編集やバイトも色々。高知県大月町に移住してデンマークのThe Animation Workshopと繋がり、小5総合学習の時間にアニメーションを制作、今は毎週土曜に創作の場を開いています。2016年から実施してきた演劇・絵画・アニメーション・建築の滞在制作プロジェクトのアーカイブ、拠点づくりの計画にいかしていきたいです。

山本篤子

小学校で.不登校児・家庭への支援や、教室内での発達障害児の支援に関わってきました。地域活動として、現在、大阪府の放課後子ども教室事業コーディネーターとして、小学生の居場所作りを企画運営しています。小学生向けのイベントを企画する時にイメージしていることで、準備しすぎて子どもをお客さんにしないということ。携わって頂く大学生や地域の人も主役になれるような場を作りたいということ。CHISOUでは自分にはない新しい発想を取り込みたい。またそこから新たなイメージがわいてくることに期待しています。

櫻井莉菜

奈良県立大学西尾研究室の4年生です。ゼミで現代アート展の企画・運営やワークショップの企画を行いました。アートマネージメントや現代アートについて日々勉強中です。現在は、“対話”を主軸としたアートマネージメントについて考えています。CHISOUでは、年代の異なる参加者の方々との交流を通して、多様な価値観に触れ、今この時代にアートマネージメントを学ぶことの意味を考えていきたいと思っています。

米田陣

はじめまして関西学院大学4年の米田陣と申します。途上国支援を学ぶ目的で大学に入学後、フィリピンの孤児院で暮らす子供たちの踊る姿からアートと社会課題を結びつけて考えるようになりました。その後フランスでのフィールドワークや国内でのアートプロジェクトの経験から、文化芸術による社会課題の解決をテーマに研究しています。将来人間の安全保障の分野においてアートを取り入れたいと考えているため、このプログラムを通してアートマネジメントの手法や視点、アーティストと社会を結ぶための必要な能力を学び習得したいと考えています。

石川理香子

昨年「船/橋わたす」を鑑賞し、また運営に携わった友人の話を聞いて私も参加したいと思い、応募しました。この活動を通して芸術と地域について多くの専門家から学び、仲間と議論し合い、どうしたらより自分の住む地域に愛着をもってもらえるのか、どのようにして芸術で地域を盛り上げるのかについて考えていきたいです。そして、将来的に私が教員になった際に授業を組み立てたり地域コミュニティの活動を運営していく際に役立てたいと考えています。

加藤あつこ

NPO法人ひとまちあーと理事の加藤あつこと申します。兵庫県西播磨地区の小さな城下町でまちづくりをしています。主に企画と広報のサポートとチーム育成のコーチングを担当しています。 今回スタッフとともに参加します。CHISOUを通じてアートマネジメントへの理解を深め、新たなつながりを生み出したいと考えています。よろしくお願い申し上げます。

木元由香

兵庫県たつの市の城下町の町並みが残る地域で、その町並みや人々の暮らしを未来へ引き継ぐ活動をしている「NPO法人ひとまちあーと」で働いています。具体的には、町の先輩方が体験したことをインタビューしてアーカイブを残したり、商店会に参加しに地域行事の運営に携わらせてもらうなどして、町について学んでいます。また法人の広報や体験型観光イベントの受付窓口の事務局も行っています。CHISOUを通じて誰にでもわかりやすく情報を伝え共感してもらえる情報発信のノウハウと物事を読み解く力を強化したいです。