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プログラム1「感覚」地奏vol.2 -CHISOU- ASUKA ドキュメント映像

プログラム1「感覚」地奏vol.2 -CHISOU- ASUKA ドキュメント映像

実験的な音響空間の設計やオリジナルスピーカーを制作するlistude(鶴林万平+鶴林安奈)と、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を行う岩田茉莉江によるプロジェクト「地奏vol.2 -CHISOU- ASUKA」を、2021年11月に実施しました。
「地奏 -CHISOU-」とは、その場、その時でしか生まれない音を通じて、土地に積み重ねられた層と感覚の広がりを体験するプロジェクトです。2021年2月に奈良県宇陀市を舞台に開催されたvol.1に続き、今回は奈良県明日香村にて開催しました。

参加者は「まち歩き」「食」「音楽ライブ」からなる2日間のプログラムの中で、古代から紡がれる飛鳥の土地や歴史の視点を交えながら、自らの耳/身体/感覚を開き、そこに立ち上がる音風景に触れていきます。

大化の改新により律令国家の建設を始めた飛鳥の地では、法や政治の整備が進み、時間やものの価値に対する客観的な指標が多く誕生しました。人々の感覚は「感情」と「理性」の間で大きく揺れ動いたことでしょう。そのような古代の大都会の痕跡を多く残し、現代では自然豊かな農村の風景により郷愁をもたらす明日香村。オーバーレイされた時間と空間を「音」を通して体験する2日間となりました。

主催:奈良県立大学
企画:listude、岩田茉莉江
運営:実践型アートマネジメント人材育成プログラム CHISOU プログラム1「感覚」プロジェクトメンバー[奥山祐、かとうあつこ、中川なつみ、平田孝文、藤丸孝太郎、馬淵悠美、三宅啓暉、椋田侑馬]
演奏:オオルタイチ
料理:プルイェ
動画撮影・編集:片山達貴
協力:飛鳥坐神社、明日香村教育委員会、明日香村役場、奈良県立万葉文化館
助成:令和3年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業

  • Update: 2022.03.24 Thu.

REFERENCES

講座について

LECTURE OUTLINE

sonihouse[鶴林万平&鶴林安奈]&岩田茉莉江

公演「地奏 -CHISOU- vol.2 ASUKA」

2021年11月13日(土)、14日(日)

明日香村各所

いよいよ公演当日。奈良県明日香村で、まち歩きと食、音楽ライブからなる1泊2日のツアー型公演「地奏 -CHISOU- vol.2 ASUKA」を開催。10名の参加者を迎えて、アーティスト、受講者、スタッフが連携して全身全霊で運営に取り組みました。

sonihouse
鶴林万平&鶴林安奈

12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。2021年11月、屋号を「listude」へ変更する。

鶴林万平(音響製作・設計者)
1975年大阪府生まれ、奈良県在住。
鶴林安奈(グラフィックデザイナー)
1980年奈良県生まれ、同在住。
岩田茉莉江
音風景研究家/おとたまり主宰

1983年奈良県生まれ、同在住。南大東島で音に魅かれ、島民と共に島の音を拾い、島まるごと館で音の展示物「南大東島音たまり」を制作。「海鳴りの聴き方」を軸に島のサウンドスケープ研究を行ってきた経験をもとに、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を全国でひらく。