プログラム2
- 表現編
プログラム2
PROGRAM OUTLINE
多様な人々と協働したり、有形無形の地域資源を生かした活動を行うアーティストを招きます。アートプロジェクトを共に企画・制作・運営することで、アーティストが実際に行うフィールドリサーチや文献講読、インタビューなどの手法を修得します。また、美術館や芸術祭でのラーニングプログラムを参照しながら、アートと地域の人々をつなぐ方法について考え、具現化します。
2020年8月—2021年2月
講座回数|各プログラムとも全7回程度(月1〜2回程度の実施)
※各イベントの詳細な開催日時については、本ウェブサイトやSNSなどで随時発信します。お申し込みいただいた方には個別にご案内します。
奈良県立大学 CHISOU lab. を中心とする奈良市内の文化施設
※各イベントの詳細な会場については、本ウェブサイトやSNSなどで随時発信します。お申し込みいただいた方には個別にご案内します。
※新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、オンラインシステムでの開催に変更する場合があります。
①ラボメンバーコース
②ゲストコース
無料(ラボメンバーコース・ゲストコース共通)
定員に達したため受付を終了いたしました。
LECTURE LIST
第1回
第2回
長坂有希
2020年9月6日(日) 14:00–15:00
1980年大阪府生まれ、大阪府・香港在住。リサーチとストーリーテリングを主軸に様々な媒体を用いて作品制作を行う。遭遇した事象の文化的、または歴史的意義や科学的背景の理解をもとに、自らの記憶や体験を介入させ、別々に存在しているように見える事柄をつなぎ、その接点に浮かび上がってくるものを表現する。
第3回
sonihouse[鶴林万平&鶴林安奈]&山城大督
2020年9月13日(日) 14:00–16:00
12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。
1983年大阪府生まれ、京都府在住。映像の時間概念を空間やプロジェクトへ展開し、その場でしか体験できない「時間」を作品として発表。近年は映像や音、光による上演型インスタレーションを多数制作する。映像ディレクターとしてプロモーションビデオなどの制作を手がけている。
第4回〜
sonihouse[鶴林万平&鶴林安奈]/長坂有希/山城大督
開催日未定
※各アーティストのプロジェクトを進める中で、
レクチャー・フィールドワークの日程を決定していきます。
会場未定
12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。
1980年大阪府生まれ、大阪府・香港在住。リサーチとストーリーテリングを主軸に様々な媒体を用いて作品制作を行う。遭遇した事象の文化的、または歴史的意義や科学的背景の理解をもとに、自らの記憶や体験を介入させ、別々に存在しているように見える事柄をつなぎ、その接点に浮かび上がってくるものを表現する。
1983年大阪府生まれ、京都府在住。映像の時間概念を空間やプロジェクトへ展開し、その場でしか体験できない「時間」を作品として発表。近年は映像や音、光による上演型インスタレーションを多数制作する。映像ディレクターとしてプロモーションビデオなどの制作を手がけている。
1975年香川県生まれ、奈良県在住。農学博士。造園学を専攻し、史跡・名勝など文化遺産を基盤とした風景づくりに関する調査研究と実践を重ねている。主な著書に『47都道府県・公園/庭園百科』(共著、丸善出版株式会社)、『みやこの近代』(共著、思文閣出版)など。
ONLINE
ジェームズ・ムリウキ
※オンラインでのプロジェクトを展開予定
1977年ケニア生まれ、同在住。ナイロビを拠点にアーティストやキュレーターとして活動。写真や映像、サウンド、インスタレーションなどの多様なメディアを用いて、急速に発展する都市空間の変容を捉えた作品は国内外で展示・収蔵されている。
HOW TO JOIN
プログラムを通しで受講したい方はこちら
各プログラム(全7回程度)通しでの受講を前提にしたコース。終了時には修了証を発行します。また、ご自身の研究や活動で「CHISOU lab.」を利用できます(別途規定あり)。複数のプログラムを同時に受講することも可能です。
定員に達したため受付を終了いたしました。
定員|各プログラム10名程度
気になった回だけ受講したい方はこちら
各プログラムのレクチャーやワークショップ、アーティストトーク等のイベントを、気になった回だけ単発で受講するコースです。
定員に達したため受付を終了いたしました。
定員|各イベントの内容や会場の規模により人数を設定
ラボメンバーコース受講者希望向けの説明会を行います。
下記からご都合の良い日時をご予約の上ご参加ください(1時間程度)。
定員に達したため受付を終了いたしました。
会場|奈良県立大学 CHISOU lab.
MEMBERS
地方新聞社の事業部門に所属し、マラソン、ウォーキング、美術展、コンサート、伝統芸能、シンポジウム、見本市等イベントの企画運営を経験。その後、行政機関に所属し、文化施設(万葉文化館)の事業企画、県域文化イベント(ムジークフェスト・奈良県大芸術祭担当)のディレクション、国民文化祭開会式の総合演出等の経験を経て、現在は2022年に開村する「なら歴史芸術文化村」のソフト事業を担当。今回の学びを、「なら歴史芸術文化村」での企画運営に活かしたい。
医療の分野でお子さんから高齢者のリハビリテーションに携わってきました。現在は福祉施設で主に発達障害のお子さんと関わる仕事をしています。障害を持つ方の表現活動に興味があり、事業所内でも粘土や絵の具など画材を用いたプログラムを実践しています。CHISOUでは地域の特色の活かし方や、アートプロジェクトの流れを学びたいです。プロジェクトによって障害を持つ人が地域との繋がりを持ち、アートが多くの人にとって親しいものになったらいいなと考えています。
空間設計・インテリアデザインを手掛けています。2016年に国内外のアーティスト作品を企画展示する「Lights Gallery」を名古屋市円頓寺にオープン。展示空間の領域を室内から街や地域へ広げる中で、アートプロジェクトにおけるマネージメントを学びたいと考えています。
私は、伝統工芸/産業の職人とプロジェクトをしています。職人は何百年も続く技術を自分のものとし、見えざる哲学を自身に構築し、世界に誇る作品をつくり続けています。しかし、多くの人は生まれ育った地域のことに興味を持ちにくい傾向があり、自分の地域のものづくりのことをあまりよく知らない、といった現状があります。伝統工芸は過去のものではないのです。地場のものが、きちんと地域住民に認知され、応援される状況ができれば未来に続きます。そのための手法を知り、更に、伝統工芸と職人のアーカイブ手法の可能性を探りたいと思っています。
大学時代は芸術学を学び、社会人になってからは、長らく広告のライター、ディレクターをしてきました。個人的には現代アートに興味があり、国内外の展覧会を見て回っています。3年ほど前から縁があって大学で入試広報をしており、イベントや制作物を企画や運営しています。アートによるコミュニケーションや人々の交流に興味があり、ここでの学びで、発想の幅を広げたいと考えています。また、直接的にではないにしても、勤務している大学でのブランディング広報や社会連携、地域創造に生かしたいと考えています。
2003年OUZAK DESIGNへ入社し川崎和男氏に師事。新商品開発から広告などの一連のプロセスにデザインディレクション業務を通じて携わる。2007年から2009年まで大阪大学招聘研究員。 2010年より株式会社キーエンスにてデザイングループに所属。UIやプロダクトデザイン、社内向けUIガイドラインの策定などに携わる。2018年Balloon株式会社を設立。2019年より大阪市立デザイン教育研究所にて非常勤講師。JAGDA・JIDA正会員。German Design AwardやA’ Design Award、Graphis Brandingなどを受賞。TEDxKyotoや、Design Week Kyoto、078KOBEなど地域のイベント企画、運営、デザインなどに関わりながら地域に根差したコミュニティ的な活動を行ってきました。一方コロナ禍により、こうしたイベントのオフライン開催が難しくなった今、これまで以上にコンテンツの強度が求められると考えています。これまでお世話になった関西に住む皆さんへ改めて貢献し、上記のイベント以外にも自主企画の実施を行っていきたいと思います。よろしくお願いします。
子育てしながらイラストを描いたり、デザインをしたり。シンママという行動範囲の限られる条件でも、地域に密着しながらクリエイティブな仕事を開拓できたらいいなと5年程前から独学で活動しています。最近では街と地元の人たちと企業が繋がるARTを制作。地域密着型だからこそできることを活かしながら町×ARTのお手伝いをしています。CHISOUを通して、自分の子どもたちが育っている街で、都会では決してない昔ながらのなんとな~く中途半端な街でも、未来の糧となるようなクリエイティブなことができる力を身につけたいと思っています。
2014年、立命館大学大学院 社会学研究科 応用社会学専攻を修了。研究テーマは、イノベーションの普及を援用した地域スポーツの普及における影響者の分析。神戸女学院大学非常勤講師、びわこ成蹊スポーツ大学助手を経て、関西計画技術研究所に勤務。行政からの委託を受け、スポーツ振興計画や障害者福祉計画及び介護保険事業計画についての調査・分析、企画立案などを行う。2018年より、Balloon Inc.に参加。現在は神戸女学院大学、神戸女子大学、武庫川女子短期大学にて非常勤講師も務め、前代未聞のオンライン授業を実施中。Balloon Inc.では、デザインに限定しないテーマを掲げたオンラインイベントを実施しています。今回のコロナ禍により、地域の人々との繋がり方については、対面などのできなくなったことがあると同時にオンラインイベントの開催など、新たな視座が開かれた部分が少なからずあるのではないかと考えます。これまでとこれからの人々との繋がり方について比較検討し、新たなあり方を模索することができたらと思います。
関西圏の中小企業と若者のコミュニティ運営、環境イベントの企画・運営、大学生を対象にした中小企業でのインターンシップコーディネートなどを経験してきました。地域の人材、資源を活かすことを通して地域の活性化、社会課題を解決するための方法、考え方を学びたいと思っています。対象地域の歴史や、そこに暮らす人々の生活、環境などさまざまな要素を理解し、必要な形に編んでいけるように、今回のCHISOUでの学びを活かしたいと考えています。
生活の中にある手仕事を含めた様々な“知恵”に興味があり、大学でクラフトや工芸を学んだ後、滞在制作などを通して各地に滞在しながら、身近にある素材や手法を用いて、その土地の自然や人々の営みが浮かび上がってくるような作品を制作している。一人で作ることもあれば、地元の方に手伝って頂いたり、市民参加型のような形で制作することも。今回は土地へのリサーチ方法を学びたい。また今後、他者と協働してプロジェクトを行ないたいとも考えており、他者と共に考えながら可能性を探っていくことで、個人の思考や領域を飛び越えていくような活動をしていきたい。
私は今年大学を卒業し、現在は高校で美術の先生をしています。大学では美術教育について勉強し、自身の作品制作も行っていました。CHISOUには「アートプロジェクトを企画側から見てみたい」という思いから参加しました。企画者として作家やコミュニティ、鑑賞者と関わるとき、互いのコミュニケーションの齟齬を少なくするためにどういった工夫がなされているのかについて、この一連のプロジェクトを通して学びたいです。
奈良県立大学西尾研究室の4年生です。ゼミで現代アート展の企画・運営やワークショップの企画を行いました。アートマネージメントや現代アートについて日々勉強中です。現在は、“対話”を主軸としたアートマネージメントについて考えています。CHISOUでは、年代の異なる参加者の方々との交流を通して、多様な価値観に触れ、今この時代にアートマネージメントを学ぶことの意味を考えていきたいと思っています。
はじめまして関西学院大学4年の米田陣と申します。途上国支援を学ぶ目的で大学に入学後、フィリピンの孤児院で暮らす子供たちの踊る姿からアートと社会課題を結びつけて考えるようになりました。その後フランスでのフィールドワークや国内でのアートプロジェクトの経験から、文化芸術による社会課題の解決をテーマに研究しています。将来人間の安全保障の分野においてアートを取り入れたいと考えているため、このプログラムを通してアートマネジメントの手法や視点、アーティストと社会を結ぶための必要な能力を学び習得したいと考えています。
音楽療法やバーなどでの演奏を通して、コミュニケーションを図ってきました。それぞれの人生バックグランドの違う集まりの中、一つの音楽という共通のツールを通して場所、時間を共有できることは、音楽のすばらしい力だと感じました。また、同時に音楽の、広くは芸術の可能性についても無限のものがあるのではないかなと感じました。最近、音楽においては、ストリートピアノ、美術系においては、参加型の制作活動といったように、人々が集まる場を提供するという意味において芸術の魅力の再発見がみられます。CHISOUを通して、芸術とコミュニティ、芸術によるその場、人、地域の魅力発信の表現などを学ばせていただけたら、嬉しいかぎりでございます。
私は現在、大学でアートプロデュースを専攻しています。昨年度、学科で学んだ知識を元に、地元の高校生を対象にしたアートプロジェクトを立ち上げました。学生主体のプロジェクトで、現在、チームのメンバーと試行錯誤しながらワークショップを考えています。CHISOUを通して、アートプロジェクトの企画から運営までを学ぶと共に、地域の中にアートがあることで何ができるのか、アートと日常をどのように近づけることができるのか、地域とアートの関わり方をメンバーの方たちと一緒に考えていきたいです。
昨年「船/橋わたす」を鑑賞し、また運営に携わった友人の話を聞いて私も参加したいと思い、応募しました。この活動を通して芸術と地域について多くの専門家から学び、仲間と議論し合い、どうしたらより自分の住む地域に愛着をもってもらえるのか、どのようにして芸術で地域を盛り上げるのかについて考えていきたいです。そして、将来的に私が教員になった際に授業を組み立てたり地域コミュニティの活動を運営していく際に役立てたいと考えています。
NPO法人ひとまちあーと理事の加藤あつこと申します。兵庫県西播磨地区の小さな城下町でまちづくりをしています。主に企画と広報のサポートとチーム育成のコーチングを担当しています。 今回スタッフとともに参加します。CHISOUを通じてアートマネジメントへの理解を深め、新たなつながりを生み出したいと考えています。よろしくお願い申し上げます。
高校まで普通に地元の学校に通っていた。奈良の大学に受かり通うようになったことで、奈良と地元の違いに気付き地域文化などに興味を持った。現在、大学では奈良をフィールドに社会学などを勉強している。将来は香川県で自分が考えたアートプロジェクトを実践したいので、CHISOUを通じて学ぶことがあると思った。なかなか身をもって学べる経験は無いので貴重な機会を大事にしたい。
私は絵描きであり、2017年に京都精華大学の洋画科を、2019年にロンドン芸術大学大学院(UAL)Painting 学科を卒業しています。(www.maiwada.com)華道、嵯峨御流を京都で5年ほど勉強しており准師範を持っています。三味線も少し嗜みます。英語が好きで大学院卒業後も毎日一時間オンラインでネイティブの方と話すことを続けています。また、city designにも興味があり、今現在兵庫県龍野市のNPOで働きながらまちづくりを学んでいます。CHISOUで学びたいこととしては、私はロンドンに2年間住んでいる間に本格的なアーティスト活動を始め、ロンドンの街で人々に受け入れられたという自負がありますが、日本での自分のアーティストとしての存在意義は非常に曖昧です。日本という国においてアーティストがどのように社会や人と関わり世界を構築して行けるのか、またこれから日本に特化した新しい形のアーティストという概念を作り出して行くとしたらそれはどのようになるのか、その可能性を探りたいです。