プログラム1
プログラム1
PROGRAM OUTLINE
sonihouseによる新しい試み「地奏」と岩田茉莉江による「音さんぽ」のコラボレーションを通して、その瞬間、その場でしか生まれない音から、土地に積み重ねられた層と感覚の広がりを体験するアートプロジェクトを、奈良県明日香村で行います。多領域の専門家と学び合い、フィールドリサーチを重ねて、まち歩きと食、音楽ライブからなるツアー型の公演を企画制作します。
2021年7月—2022年2月
講座回数|全10回程度(月1〜2回程度の実施)
※詳細な開催日時や会場については、受講者には個別に随時ご案内します。
奈良県立大学 CHISOU lab.を中心とする奈良市内の文化施設
※プログラム1は明日香村での実習が含まれます。
※新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、レクチャーやミーティングはオンラインシステムでの実施に変更する場合があります。
7名程度
無料
※実習場所までの移動に伴う交通費は受講者負担
受付を終了いたしました。
応募者多数の場合は、応募動機等を参考にCHISOUスタッフにより受講者を決定します。
※新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、レクチャーやミーティングはオンラインシステムでの実施に変更する場合がありますが、対面で参加する意思のある方を優先して選考します。
※選考結果は6月25日(金)までに個別にご連絡します。
ARTISTS
鶴林万平&鶴林安奈
12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。2021年11月、屋号を「listude」へ変更する。
音風景研究家/おとたまり主宰
1983年奈良県生まれ、同在住。南大東島で音に魅かれ、島民と共に島の音を拾い、島まるごと館で音の展示物「南大東島音たまり」を制作。「海鳴りの聴き方」を軸に島のサウンドスケープ研究を行ってきた経験をもとに、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を全国でひらく。
LECTURE LIST
第1回
sonihouse[鶴林万平&鶴林安奈]&岩田茉莉江
2021年7月4日(日) 14:00–16:00
招聘アーティストのsonihouse(鶴林万平さん+鶴林安奈さん)と岩田茉莉江さん、受講者の皆さんがCHISOU lab.で顔を合わせました。各アーティストから、これまでの活動や、これから協働して実現させるプロジェクト「地奏」について話を伺った後、受講者それぞれが自己紹介。年齢も境遇もさまざまな、個性豊かで熱い志を持つ受講者と、アーティスト2組によるプロジェクトチームがいよいよ始動します。
12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。2021年11月、屋号を「listude」へ変更する。
1983年奈良県生まれ、同在住。南大東島で音に魅かれ、島民と共に島の音を拾い、島まるごと館で音の展示物「南大東島音たまり」を制作。「海鳴りの聴き方」を軸に島のサウンドスケープ研究を行ってきた経験をもとに、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を全国でひらく。
第2回
中川真
2021年7月18日(日) 13:00–14:30
サウンドアートやサウンドスケープ、コミュニティアートなど幅広い分野で、ユニークな研究活動を続けている音楽学者の中川真さんを迎え、「聴く」ことの意味や、サウンドスケープの考え方についてお話をしていただきました。
1951年奈良県生まれ、京都府在住。1981年に十津川の盆踊りに触れて以来、その素晴らしさに魅了される。「盆踊りの活性化によるコミュニティの再構築」(京都市)、「文化とコミュニティ維持のための村落・都市共創システムの構築」(サントリー文化財団)のプロジェクトのコーディネートを行う。
第3回
井上さやか
2021年8月1日(日) 13:00–16:00
奈良県立万葉文化館で『万葉集』を研究している井上さやかさんから、明日香村の歴史と、『万葉集』からみたサウンドスケープについてお話しいただきました。当時の日本人は音を頼りに、どのように世界を捉えていたのか。これからプロジェクトを進めていくにあたり、重要な知識と感覚を得られる時間となりました。
1971年宮崎県生まれ、奈良県在住。博士(文学)。専門は『万葉集』を中心とした日本文学・日本文化。著書に『山部赤人と叙景』、『万葉集からみる「世界」』(共に新典社)、監修に『マンガで楽しむ古典 万葉集』、『マンガ はじめて読む 古事記と日本書紀』(共にナツメ社)、分担執筆に『飛鳥への招待』(中央公論新社)、『万葉集の基礎知識』(KADOKAWA)などがある。
第4回
岩田茉莉江
2021年8月8日(日)15:00–20:00
奈良市別所町
音風景研究家の岩田茉莉江さんが全国各地で実施してきた「音さんぽ」のワークショップを、岩田さんの暮らす奈良市別所町で開催しました。田畑や森林、神社などを歩きながら、普段は聞き過ごしている音に耳を澄ますための様々なワークを行い、音を頼りに感覚が広がる体験をしました。
1983年奈良県生まれ、同在住。南大東島で音に魅かれ、島民と共に島の音を拾い、島まるごと館で音の展示物「南大東島音たまり」を制作。「海鳴りの聴き方」を軸に島のサウンドスケープ研究を行ってきた経験をもとに、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を全国でひらく。
第5回
齋藤精一
2021年8月28日(土) 14:00–16:00
クリエイティブディレクターの齋藤精一さんから、奈良の奥大和エリアを舞台にした芸術祭「MIND TRAIL」など、「感覚」をテーマに手がけてこられたプロジェクトの数々についてお話を伺いました。この回は、アートと経済の関係性、アートが持つ力など、話題はどんどん広がり、リアルとオンラインの受講者から質問が相次ぎました。
1975年神奈川県生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からニューヨークで活動を開始。フリーランスとして活動後、2006年株式会社ライゾマティクス(現:株式会社アブストラクトエンジン)を設立。社内アーキテクチャー部門「パノラマティクス」を主宰。行政や企業などの企画や実装アドバイザーも数多く行う。
第6回
井原縁
2021年9月16日(木) 09:00–17:00
環境デザイン学が専門の井原縁さんに、明日香村でレクチャーとまち歩きをしていただきました。前半のレクチャーでは、ランドスケープの観点から明日香村の特徴について学びました。後半のまち歩きでは、明日香村を語る上で外せない飛鳥川を辿り、明日香村の歴史に思いを馳せながら、様々な視点からまちを捉えていくことを試みました。
1975年香川県生まれ、奈良県在住。農学博士。造園学を専攻し、史跡・名勝など文化遺産を基盤とした風景づくりに関する調査研究と実践を重ねている。主な著書に『47都道府県・公園/庭園百科』(共著、丸善出版株式会社)、『みやこの近代』(共著、思文閣出版)など。
第7回
田中みゆき
2021年9月20日(月・祝)14:00–16:00
キュレーターやプロデューサーとして活躍している田中みゆきさんから、これまで企画に携わった展覧会やパフォーマンス、映画、ゲームなど、領域をまたぐ多様な活動について話をしていただきました。「どのように企画をつくるのか」「どのような姿勢でアートマネジメントを実践するのか」について問い直す機会となりました。
1980年大阪府生まれ、福井県育ち、神奈川県在住。「障害は世界を捉え直す視点」をテーマに、展覧会やパフォーマンスなどカテゴリーに捉われないプロジェクトを企画。近年の企画として「音で観るダンスのワークインプログレス」(KAAT神奈川芸術劇場、2017〜2019)、映画「ナイトクルージング」(2019)、「オーディオゲームセンター」(2017〜)など。
第8回
sonihouse[鶴林万平&鶴林安奈]&岩田茉莉江
2021年8月—11月
夏から秋にかけての3カ月間、招聘アーティスト2組(sonihouse、岩田茉莉江)と受講者で、「地奏」の舞台である奈良県明日香村のフィールドリサーチを重ねました。飛鳥坐神社や飛鳥資料館、甘樫丘など、明日香の旧跡名所や自然、様々な道を辿り、明日香村に暮らす人々のお話を伺い、飛鳥時代の歴史と文化を感じながら、この地についての読解を深めていきました。
12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。2021年11月、屋号を「listude」へ変更する。
1983年奈良県生まれ、同在住。南大東島で音に魅かれ、島民と共に島の音を拾い、島まるごと館で音の展示物「南大東島音たまり」を制作。「海鳴りの聴き方」を軸に島のサウンドスケープ研究を行ってきた経験をもとに、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を全国でひらく。
第9回
sonihouse[鶴林万平&鶴林安奈]&岩田茉莉江
2021年11月6日(土)、7日(日)
公演までちょうど1週間という時期に、本番と同じタイムテーブルと役割分担で、実際のルートを辿りながら、リハーサルを行いました。アーティストと受講者、スタッフで課題を洗いだし、改善点について話し合い、当日の動き方について最終確認をしました。
12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。2021年11月、屋号を「listude」へ変更する。
1983年奈良県生まれ、同在住。南大東島で音に魅かれ、島民と共に島の音を拾い、島まるごと館で音の展示物「南大東島音たまり」を制作。「海鳴りの聴き方」を軸に島のサウンドスケープ研究を行ってきた経験をもとに、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を全国でひらく。
第10回
sonihouse[鶴林万平&鶴林安奈]&岩田茉莉江
2021年11月13日(土)、14日(日)
いよいよ公演当日。奈良県明日香村で、まち歩きと食、音楽ライブからなる1泊2日のツアー型公演「地奏 -CHISOU- vol.2 ASUKA」を開催。10名の参加者を迎えて、アーティスト、受講者、スタッフが連携して全身全霊で運営に取り組みました。
12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル/オーダースピーカーの設計製作、空間と目的に最適な音響の提案を行う。また音と食のイベント「家宴」の開催など、スピーカーを媒介に「音・人・空間」の豊かな循環を目指している。2021年11月、屋号を「listude」へ変更する。
1983年奈良県生まれ、同在住。南大東島で音に魅かれ、島民と共に島の音を拾い、島まるごと館で音の展示物「南大東島音たまり」を制作。「海鳴りの聴き方」を軸に島のサウンドスケープ研究を行ってきた経験をもとに、耳を澄まし音を聴くことで身体感覚・想像をひらいていく「音さんぽ」を全国でひらく。
第11回
2021年12月23日(土)、24日(日)10:00–17:00
公演から1カ月が経ち、より多くの人々に「地奏 -CHISOU- vol.2 ASUKA」について伝えるべく、受講者が主体となって、映像や写真、テキスト、資料を用いたドキュメンテーション展を企画制作しました。会場のDear Gallery NARAで、インストーラーやギャラリーマネージャーの方々の手ほどきを受けて設営作業を行いました。
第12回
2021年12月25日(土)、26日(日)10:00–17:00
いよいよドキュメンテーション展当日。2日間で約150名の方々が訪れて、思い思いに展示を鑑賞。受講者は来場者を案内しながら、自らの言葉でプロジェクトの趣旨や経験について伝えられるように心がけました。
CURRICULUM
2021 7月 |
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