CHISOU

CHISOUについて

ABOUT

生きる技術は、
あらゆる物事を多角的な視点から
読解・表現・共有することの
循環と重層から育まれる。

地域のコンテクストを緻密に読み解き、
領域に捉われない
アートプロジェクトを編みあげ、

記録・アーカイブすることで未来へと繋ぐ。

それらのプロセスを通して、
生彩な「知の地層」を生みだしていく。

奈良県立大学「実践型アートマネジメント人材育成プログラム CHISOUチソウ」では、アートプロジェクトの実践を通して学び合い、答えのない時代を生きる技術を育みます。読解・表現・共有のプロセスを幾重にも重ねながら、芸術文化領域を横断するアートプロジェクトを、多角的かつ総合的にマネジメントするための技法を実践的に身につけます。

3年目となる2022年度は、「創造的な共有」をテーマとして探求を深めるプログラムを開講します。基礎編のレクチャーシリーズでは、多彩な講師陣とともに、時空を超えて共有するための技と思想を学び合います。実践編の3つのプログラムでは、それぞれプロジェクトチームを編成し、アートプロジェクトを企画・制作・実施するなかで、記録や記憶の継承、アーカイブについて考察し、創造的な共有のあり方を編みだすことを試みます。

年齢や経験、学生・社会人など所属を問わず、文化芸術や地域創造に関心のある誰もが受講できるプログラムです。みなさま、奮ってご参加ください。

ディレクターズメッセージ

DIRECTOR’S MESSAGE

アートマネジメントは、作り手と受け手、作品と社会をつなぐ仕事のことを指します。本プログラムでは、「つなぐ」を口実にして、異なる関心や専門性をもったアーティスト、講師、受講者、スタッフが共に学び合うことを通して、分断された知や技術を生活の中に取り戻し、答えのない時代を生きるための創造性を誰もが身につけられる社会の実現を目指します。

「CHISOU」には、いくつもの意味が込められています。「地層」のように堆積した地域の歴史・文化を掘り起こし、知識や知恵を育み新たな「知層」を生みだして、「地創(地域創造)」へとつなげていく。馳走、地相、血騒、地奏……、他にもいくつものCHISOUが重層的につながってきます。

CHISOUは誰にでも開かれています。過去・現在・未来、あるいは史実と想像性を行き来しながら、あらゆる実験的創造をここから始めてみませんか。

西尾美也

CHISOUディレクター
西尾美也
(美術家/奈良県立大学准教授)

企画運営スタッフ

PROGRAM TEAM

西尾美也(にしお よしなり)

ディレクター

美術家/東京藝術大学准教授。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で展開。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」を手がける。近年は「学び合いとしてのアート」をテーマに、様々なアートプロジェクトやキュレトリアルワークを通して、アートが社会に果たす役割について実践的に探究している。

西尾咲子(にしお さきこ)

プログラムマネージャー

アートマネージャー/編集者/奈良県立大学客員准教授。ケニアでアーティストによる芸術表現と社会活動についてのフィールドワークや芸術文化事業に従事した後、京都芸術センターのコーディネーター、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAの学芸員、芸術祭やアートプロジェクトのアートマネジメントを務める。研究者やアーティスト、地域で暮らす人々が学び合う領域横断的なプロジェクトを手がける

飯村有加(いいむら ゆか)

アドミニストレーター/プログラムコーディネーター

コーディネーター/一般社団法人はなまる代表理事。「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」事務局勤務(2013−)、現在は事務局長(2014−)。奈良県内を中心にアートプロジェクトに携わる。出産を機に、自宅の1階を開放し「maru room(マルルーム)」と名付け、展覧会や子ども食堂を企画運営する。

中島明日香(なかしま あすか)

プログラムコーディネーター

造形作家/ワークショップファシリテーター。東京を拠点にアートプロジェクトや子ども対象の造形プログラムに制作アシスタントとして従事した後、地元の兵庫県養父市にUターンし、地域の失われていくモノやコトを掘り起こし、継承・保管・共有していくことをテーマとした造形ワークショップを行う。「居場所」をコンセプトとした即席アトリエなどの活動を続けている。

山本あつし(やまもと あつし)

コミュニケーションデザイナー

事業プロデューサー/ならそら代表/大阪芸術大学非常勤講師。システムエンジニア、建築設計・施工の仕事を経て、ヒト・コト・モノ・バショに関わるあらゆる領域で、デザインによるプロデュースを行う。現在はシビックプライドを醸成する公共デザインのプロデュースに注力している。

ロゴデザイン:長岡綾子
グラフィックデザイン:長岡綾子、高橋静香
ウェブサイトデザイン:Studio Kentaro Nakamura(仲村健太郎、小林加代子)
写真撮影:茶本晃生

資料

DOCUMENTS

アーカイブ

ARCHIVES

2020年度

2020年度 活動報告冊子「学びの共有空間としてのアート」
プログラム内容
プログラム1 読解編「地域の多層性を読み解くレクチャー」
プログラム2 表現編「アートプロジェクトの企画・制作・運営」
プログラム3 共有編「アートプロジェクトのアーカイブ実践」
実施期間
2020年8月—2021年2月
実施場所
奈良県立大学 CHISOU lab. を中心とする奈良市内の文化施設
参加人数
ラボメンバーコース 読解編=21名・表現編=23名・共有編=12名/ゲストコース=84名

2020年度

2021年度 活動報告冊子「超教育学としてのアートプロジェクト」
プログラム内容
プログラム1 感覚──「聴く」から創発する身体/コミュニティ
プログラム2 生態──Life's Manual/天と地の間で生きる技術
プログラム3 時間──地を移動し、時間を旅する、新たなツーリズム
プログラム4 共有空間──再生する生活、そして新しい日常へ
実施期間
2021年8月—2022年2月
実施場所
奈良県立大学 CHISOU lab. を中心とする奈良市内の文化施設など
参加人数
プログラム1「感覚」=8名/プログラム2「生態」=8名/プログラム3「時間」=8名/プログラム4「共有空間」=9名

2021年度

2021年度 活動報告冊子「超教育学としてのアートプロジェクト」
プログラム内容
プログラム1 感覚──「聴く」から創発する身体/コミュニティ
プログラム2 生態──Life's Manual/天と地の間で生きる技術
プログラム3 時間──地を移動し、時間を旅する、新たなツーリズム
プログラム4 共有空間──再生する生活、そして新しい日常へ
実施期間
2021年8月—2022年2月
実施場所
奈良県立大学 CHISOU lab. を中心とする奈良市内の文化施設など
参加人数
プログラム1「感覚」=8名/プログラム2「生態」=8名/プログラム3「時間」=8名/プログラム4「共有空間」=9名

2022年度

2021年度 活動報告冊子「超教育学としてのアートプロジェクト」
プログラム内容
プログラム1 感覚──「聴く」から創発する身体/コミュニティ
プログラム2 生態──Life's Manual/天と地の間で生きる技術
プログラム3 時間──地を移動し、時間を旅する、新たなツーリズム
プログラム4 共有空間──再生する生活、そして新しい日常へ
実施期間
2021年8月—2022年2月
実施場所
奈良県立大学 CHISOU lab. を中心とする奈良市内の文化施設など
参加人数
プログラム1「感覚」=8名/プログラム2「生態」=8名/プログラム3「時間」=8名/プログラム4「共有空間」=9名