プログラム4
プログラム4
PROGRAM OUTLINE
多様な表現と価値観が共存し、学び合うための共有空間を創造するアートプロジェクトを実践します。各界の専門家との対話やワークショップ、ディスカッションを重ねて、行政や企業、地域の人々と連携しながら、アーティストと受講者、スタッフが協働して、奈良のまちなかに共有空間をつくりだすことを試みます。
2021年7月—2022年2月
講座回数|全10回程度(月1〜2回程度の実施)
※詳細な開催日時や会場については、受講者には個別に随時ご案内します。
奈良県立大学 CHISOU lab.を中心とする奈良市内の文化施設
※新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、レクチャーやミーティングはオンラインシステムでの実施に変更する場合があります。
7名程度
無料
※実習場所までの移動に伴う交通費は受講者負担
受付を終了いたしました。
応募者多数の場合は、応募動機等を参考にCHISOUスタッフにより受講者を決定します。
※新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、レクチャーやミーティングはオンラインシステムでの実施に変更する場合がありますが、対面で参加する意思のある方を優先して選考します。
※選考結果は6月25日(金)までに個別にご連絡します。
ARTISTS
美術家/奈良県立大学准教授
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
空間設計/やぐゆぐ道具店
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
美術家/京都市立芸術大学教授
1961年鹿児島県生まれ、京都府在住。1984年、大学在学中に友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。主に企画構成、舞台美術を担当し、国内外で数多くの公演に参加。1990年より様々な分野の友人たちと造形施工集団を作り共有空間の開発を行う。
LECTURE LIST
第1回
西尾美也&鈴木文貴
2021年7月17日(土) 14:00–16:00
招聘アーティストの西尾美也さんと鈴木文貴さん、受講者の皆さんによる初顔合わせ。美術家の西尾さんから、「装いの共有空間」について伺った後、空間デザイナーの鈴木さんから、奈良で手がけた仕事や、人と空間の関係性について話を聞きました。活動的な学生と経験豊かな社会人からなる受講者とアーティストが協働して共有空間をつくっていく決意を固めました。
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
第2回
人文系私設図書館ルチャ・リブロ[青木真兵&青木海青子]
2021年7月25日(日) 14:00–16:00
奈良県東部の山深い東吉野村で自宅を開き、「人文知の拠点」としてルチャ・リブロを展開してきた青木真兵さんと海青子さんから話を伺いました。私たちが生きる社会や日常の「当たり前」を問い直すこと、「共有」と「私有」のどちらかではなく両方を往還すること、空間を統制しすぎないことにより訪問者が自ら参加できる「余地」を見つけられること、「働く」とは対価を稼ぐことではなく社会に対して「働きかける」こと……お二人の柔らかな言葉と実践から、共有空間について思考を深めるための気づきを得ました。
奈良県吉野郡東吉野村にある、図書館、パブリック・スペース、研究センターを内包する「人文知の拠点」。歴史や文学、思想、サブカルチャーなど人文系の蔵書約3000冊を貸し出す。話をどんどん先に進めるよりも、はじまりに立ち戻るような、そしてそのはじまりが拠って立つところをも疑問視するような場所。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」を配信。
第3回
西尾美也&鈴木文貴
2021年8月21日(土) 14:00–16:00
柴田ビル3階、Dear Gallery NARA
共有空間をつくるプロジェクトサイトを視察。床に寝っ転がったり、前の入居者の痕跡から想像を膨らませたり、景色を眺めたり……思い思いに空間を味わった後、近所のDear Gallery NARAに移動して、西尾さんと鈴木さんによる対談。視察と対談をもとに、受講者は「この場所でどのような共有空間をつくってみたいか」を思案し、アイデアをまとめて1カ月後に提案します。
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
第4回
小山田徹
2021年9月11日(土) 13:00–17:00
柴田ビル3階
2021年9月12日(日) 10:00–17:00
柴田ビル3階
美術家の小山田徹さんから、数十年にわたり共有空間をつくってきた経験や、共有空間の概念とアプローチするための方法について話を伺いました。その後、約200個のダンボールを使って、1日目は「居心地の良い個人的空間をつくる」、2日目は「みんなで共有できる空間をつくる」というお題で、空間をつくってみました。作業を通して各自の個性やプロジェクトサイトの特性を感じられる機会になりました。
1961年鹿児島県生まれ、京都府在住。1984年、大学在学中に友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。主に企画構成、舞台美術を担当し、国内外で数多くの公演に参加。1990年より様々な分野の友人たちと造形施工集団を作り共有空間の開発を行う。
第5回
西尾美也&鈴木文貴
2021年9月25日(土) 14:00–16:00
柴田ビル3階
招聘アーティストやゲスト講師とのこれまでの対話を踏まえて、この場所で「どのような共有空間をつくってみたいか」について、9名の受講者がそれぞれプレゼンテーション。様々な視点と思考での提案がなされました。西尾美也さん、鈴木文貴さんが質問や感想を投げかけ、各アイデアのオリジナリティや可能性がさらに掘り下げられていきます。発表されたアイデアの数々は、今後の制作過程で反芻されながら、アーティストたちの共有空間づくりがいよいよ本格化します。
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
第6回
梅田直美
2021年10月16日(土) 14:00–16:00
柴田ビル3階
孤立や虐待など関係性の諸問題とそれらを巡る社会的活動について研究してきた梅田直美さんから話を伺いました。前半は、古今東西の社会理論を参照し、近代社会で「つながり」がいかに変容してきたかについて。後半は、ケアなど生活者自らの経験を軸に起業したソーシャルビジネスによって、ユニークな「つながり」が生みだされている事例を紹介いただき、共有空間やアートプロジェクトとも大いに共通する試みや論点について学びました。
1973年大阪府生まれ、同在住。孤立や虐待など関係性の諸問題とそれらを巡る社会的活動に関する研究を行う。近年は、起業者自らの経験を軸として着想されたソーシャルビジネスによって生み出されるコミュニティの性質とその意味を、「当事者性」と「自律性」に着目しながら探っている。主な著書に『OMUPブックレットNo.62 子育てと共同性-社会的事業の事例から-』(共著、大阪公立大学共同出版会)など。
第7回
西尾美也&鈴木文貴
2021年10月23日(土) 14:00–16:00
柴田ビル3階
これまでの経緯を踏まえて、鈴木文貴さんから、どのような「装いの共有空間」をつくるかについて総合的な空間デザインを提案いただきました。抽象的な概念や要素を明瞭に伝えるCGイメージと言葉によるプレゼンテーションは圧巻で、プロジェクトチーム皆の心が熱くなりました。これから鈴木さんの設計図をもとに実際に手を動かして、全身全霊で空間をつくっていきます。
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
第8回
西尾美也&鈴木文貴
2021年11月—12月
柴田ビル3階
鈴木文貴さんの設計図をもとに、インストーラーの高橋和広さんが「装いの共有空間」で鍵となる構造物をどんどん施工していく側で、受講者とスタッフは様々なアイテムの制作を進めました。小山田徹さんのワークショップを引き継いだダンボールの椅子、西尾さんの過去作品から着想された袖のタペストリーとポケットの道具入れなど、訪問者の面白い振る舞いや発想を引き出すアイテムが着々とつくられていきました。
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
第9回
西尾美也&鈴木文貴
2021年12月25日(土)、26日(日)10:00–17:00
柴田ビル3階
翌年1月半ばのグランドオープンに先駆けて、制作現場を公開。切ったり貼ったり縫ったりしながら、空間づくりに参加できる機会を開きました。ゲスト講師との対話を踏まえてコンセプトを熟考するなかで、西尾さんが「DATSUEBA」というネーミングを提案。三途の川のほとりで亡者の衣服を剥ぎとると伝えられてきた妖怪「奪衣婆」と、服を脱いで心身を浄める場に向かう「脱衣場」からの着想。受講者はシフトを組んで、2日間で100名を超える訪問者を案内しました。
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
第10回
西尾美也&鈴木文貴
2022年1月22日(土) 11:00–19:00
全ての空間施工とアイテム制作が完了し、装いの共有空間「DATSUEBA」がいよいよオープン。この世とあの世を分かつ三途の川のほとりで、亡者の衣服を剥ぎ取ると伝えられてきた妖怪「奪衣婆」と、心身を浄める場に向かう「脱衣場」のようなイメージをまとう空間で、社会や文化の「当たり前」を脱ぎ、新しい日常をつくる実践の場が誕生します。
1982年奈良県生まれ、同在住。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で発表。近年は公共空間へアプローチを行う大規模な作品に取り組む。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。
1978年千葉県生まれ、奈良県在住。インテリアデザイン事務所での勤務を経て、2012年に独立。2015年に東京から奈良へ移住し「やぐゆぐ道具店」を設立。「ものとものがたり」を理念に、インテリアデザイン、プロダクト、インスタレーションの制作を行う。
CURRICULUM
2021 7月 |
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